【菊花賞予想2016】ディーマジェスティの3つの不安要素とは?

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ディーマジェスティの不安要素

ディーマジェスティの不安要素

今年の皐月賞馬で、菊花賞トライアルもアッサリと完勝してみせたディーマジェスティ。今年2016年の菊花賞でも優勝候補の一角だ。

前走のセントライト記念ではスタート直後に両隣の馬に挟まれる不利があったにも関わらず、その後は折り合って4角では大外から動いて他馬をねじ伏せて快勝した。文句のない横綱相撲で不安要素などなさそうに思えるが、さすがに未知の3000mは何が起こるかわからない。考えられる不安要素を以下にあげてみた。

輸送

ディーマジェスティは札幌の地でデビュー。そこからの移動経験があるので輸送が未経験なわけではないが、関西への輸送は今回は初となる。さらに過去10年の菊花賞の傾向データを見てみると、

■菊花賞2016の所属データ
美浦 【0-0-2-42】
栗東 【10-10-8-108】

関東馬は圧倒的に不利な傾向となっている。輸送が直接的な原因かどうかは不明だが、過去10年で1頭も連対していないというのは無視できないデータだ。

ディープインパクト産駒

ディーマジェスティは言わずと知れたディープインパクト産駒だ。京都が得意なディープインパクト産駒なら一見問題なさそうに思えるが、長距離の菊花賞においてはそうとも言えない。

昨年はリアルスティールが2着に食い込んできたが、’14年は3頭出走し全頭着外、’13年は4頭が出走しサトノノブレスが2着、’12年はなんと7頭が出走し全到着外に沈んでいるというデータがある。(詳しくは『「ディープインパクト産駒」と「菊花賞」の相性は?血統から分析してみる』を参照。)

ディープインパクト自体は2005年に菊花賞を優勝しているが、その後はこれだけ多くのディープインパクト産駒が挑戦してきて、菊花賞を制した馬は一頭もいないのだ。今年の菊花賞はディーマジェスティ以外にもサトノダイヤモンドという強力なディープインパクト産駒がいる。いずれかが優勝すれば同産駒による菊花賞制覇となるが、データ的には割り引きたくなる内容となっている。

脚質

ディーマジェスティは基本的に後方からの競馬。前走も前が止まるバテ差しだった。過去10年の菊花賞の傾向データを見てみると、

■菊花賞2016の脚質データ
逃げ 【0-0-2-10】
先行 【7-3-4-20】
差し 【2-5-3-67】
追込 【0-2-1-50】
マクリ 【1-0-0-1】

先行馬が圧倒的な有利な傾向となっている。差しも決まるが届かない可能性は十分ある。前走はスタートで不利があったので度外視するとしても、過去に出遅れたレースも多く、皐月賞でも出遅れて後方からの競馬となっている。ある程度前には付けたい菊花賞で、スタートを決めて前へ出れるかどうか。

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H. ヒロユキ

競馬歴15年以上の元競馬ライター。菊花賞の出走馬の考察、菊花賞のデータ分析など、菊花賞の予想や見解を載せております。

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