“長距離は騎手で買え”という言葉が競馬界にはある。菊花賞(3000m)や天皇賞春(3200m)のような長距離のレースは長丁場ゆえ、馬との折り合いが重要視されるからである。馬からしてみれば60kg弱ある人間を背負って3km近く走るわけだから乗っている人間がチャカチャカしてたら疲れて仕方ない。人馬一体となり力を合わせて長丁場のレースをこなす必要があるのだ。このことから長距離レースは騎手の腕が大きく問われるレースであると言えるだろう。今週末はそんな長距離のビッグレース「菊花賞」が開催されるということで、今回は長距離戦が得意な3名の騎手を紹介したいと思う。
まずは武豊騎手。菊花賞を4勝、天皇賞春を6勝しており現役・過去の騎手において長距離G?のトップの成績を誇っている。菊花賞の成績に限って見てみると、通算成績は25戦4勝で連対率は0.24と優秀。「重心の取り方」と「追い出し時のブレの無さ」が非常に上手い騎手であり、馬への負担が少ない騎乗も長距離向きと言える。
次いで横山騎手。菊花賞を1勝、天皇賞春を2勝している。勝利数は武豊騎手に劣るが、菊花賞の連対率は0.33と武豊を上回っている。’03?’06年は4年連続で2着に入着しており馬券に絡む回数が圧倒的に多い。4番人気や6番人気の馬でも連対を果たしているあたりは3番人気以上の馬のみの連対しかない武豊よりも優秀。
3人目は蛯名騎手。菊花賞1勝、天皇賞春を3勝。菊花賞では勝利数は1勝だが3着に3回入着しており、複勝率は0.38。天皇賞春での成績が特に優秀で連対率が0.41、複勝率が0.5。長距離巧者の騎手であると言えるだろう。
馬で迷ったら騎手で選んでみるのも良いかもしれない。武豊騎手、横山騎手、蛯名騎手のワイドボックスなんて買い方も有りではないだろうか。
データ参考文献:
「厩戸光明伝」, http://umayadoden.web.fc2.com/, (参照 2015-10-23)
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